「高留連」に自浄作用はあるのか?

 3月11日にWYS退会となったものの、その後「高留連」(2013年6月4日に解散)において、悪質斡旋団体の撤廃、留学制度の基準見直し、トラブルがあったときの対処の具体案、再発防止に向けての充分な話し合いはなされたのでしょうか? 今年の3月に「高留連」会員団体から退会処分となったWYS団体では、2006年度生、カナダのR地域においてわかっているだけでも、20件前後すべてのホスト先が有償家庭、そのうちの5件がダブルステイ、ホスト校も有償でした。 2月に「高留連」副幹事長(AFS団体理事長が兼任)と幹事長(YFU団体理事長が兼任)に、WYS団体での被害を報告し、実名5名、匿名3名あわせて8名分の被害事例、28項目にもわたる団体代表者のウソと問題点を記した書類を、留学中に保護者同士で交わしたメール履歴と共に提出、さらに強硬な態度に徹することで何とか「高留連」からの退会処分が決まりました。 団体が「高留連」のガイドラインから逸脱したプログラムであったことは認められたものの、その後の処遇については明らかにされなかったので、再度「WYS団体がこのまま『高留連』に留まるということは、高留連会員団体全体の信用問題にもかかわってくるのではないか、会員団体からはずしていただきたい」との旨を伝える等、本当に大変だったからです。 それにしても提出資料を揃えるのも大変でしたが、じつのところ、この団体が派遣先を散在させなかったことで留学生同士が情報を共有することができ、彼らの嘘がばれたのです。 このようなかたちで学生とその親同士が情報を共有できたのは奇跡に近いことであって、通常は被害やトラブルの多くはわからないままになっているのでしょう。

 しかし、その後の再発防止策等の話し合いについては、3月17日に「日程調整のための時間を下さい」と返事があったきりで、なぜか今日まで連絡はありません。 ちなみに、WYS団体は2000年の時点でもう既にホストファミリーは有償家庭だったことがわかっています。 ということは「高留連」は以前から機能していない、あるいは黙認していたかのどちらかで、連絡のないことも考えるとますます疑問が残ります。

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