知らされていない留学団体役員の高額報酬のこと

 高校生の交換留学団体の不透明なお金の流れについてはすでに言及していますが、長く支援活動に関わっていても、自分たちが所属している団体の役員報酬の存在さえ知らない人が多いのです。 無償で団体の支援活動をされている帰国生やその保護者には、なぜかこの事実が知らされていないようです。 さて、以下の報酬額がボランティア団体として妥当な額かどうかを二つの老舗留学団体で見てみましょう。

≪http://www.yfu.or.jp/about_yfu/about_yfu04a.htmlの場合≫ 公開されてる常勤役員報酬額(07年施行)は、月額報酬110万円、例えば在任期間15年の退職金3千3百万円

≪http://www.afs.or.jp/about-afs/afs_organization/の場合≫ HPのトップおよび次ページには、役員はすべて無報酬のボランティアであることが強調されています。 ところが【寄付行為】のPDFを開くと、22条には常勤役員報酬があると書かれています。 上記「役員リスト」の誰が常勤役員で、どこまでが報酬をもらっているのかわからないし、報酬額も載っていません。

注:2011年4月より変更されており、【寄付行為】のPDFは見ることができません。 【役員】のところに、常勤理事である事務局長以外のすべての役員は無報酬のボランティアで構成される、と書かれています。 【定款】のPDFを開くと、p.7に常勤役員報酬があるとのこと。但し報酬額はわかりません。 「公益財団法人AFS日本協会定款」第28条:理事及び監事は、無報酬とする。ただし、常勤の理事及び監事に対しては、評議員会において別に定める総額の範囲内で、評議員会において別に定める報酬等の支給の基準に従って算定した額を報酬等として支給することができる。

 両団体とも、今はやりの天下り官僚をはじめ、大学教授、企業のトップもいて、そうそうたる顔ぶれですが、社会的地位と倫理基準との間に相関関係はないようです。 文科省からの交付金、企業寄付、留学生数の確保等々、組織を維持するに被害やトラブルを表面化させないようにしてきたのでしょう。

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