コロナ禍でも行ける!?

 エージェントの謳い文句である「コロナ禍でも行ける!」 一見すると今の閉塞感を吹き飛ばすような明るいキャッチコピーですよね。しかし文部科学省の「留学中・留学予定の日本人学生の皆さんへ(2021年7月12日更新)」※1 を見る限り私にはとうてい理解できません。

 文科省初等中等科の留学プログラム「トビタテ!留学JAPAN」※2の担当者の話では、全世界的に新型コロナウィルスの感染レベルが高い状況から子供の安全確保は難しいと判断し、昨年に続き今年度の人たちも出発できていない。2022年度以降についてもこのプログラム自体を継続するかどうかさえも未定で、 現行ではこのプログラム自体がいったん終了の方向であること、感染症が収束したした時点で新たなプログラムを構築するかどうかも決まっていないそうです。 一方、奨学金が付かなくてもエージェントを使ってでも行きたい人たちについては いろんな考えの人たちがいるということで文科省としては止めることはできない、あくまでも自己責任で、とのことでした。

 子供の留学トラブルに対し適当にやり過ごしてきた文科省でさえも、今回のコロナ禍では生命・健康の安全確保最優先の観点から留学を止めているのです。ところが「コロナ禍だからこそ、ご希望や状況にあわせて一人ひとりに最適な提案ができる」「各国大使館や公的機関、海外の教育機関などと密に連絡を取り常に正確な情報を入手しながら安全な留学を提供」「調査によると海外留学を希望している学生の6割以上がコロナ禍でも留学を行いたいと意欲的だった」などの 情報で溢れかえっています。コロナ禍の閉塞感から視野が狭くなると、無責任な情報に煽られ踊らされ今まで以上に間違った価値観がまかり通る社会になりそうです。常に危機意識を持って子どもを守りましょう。

(※1)留学中・留学予定の日本人学生の皆さんへ

(※2)トビタテ!留学JAPANについて
文部科学省が2013年10月より開始した奨学金付き留学促進キャンペーンで「官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム~」が2014年からスタートしている。

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