以下は、2005年7月10日に東京プリンスホテルに於いて行われた、ロータリー第1回全国青少年交換委員長会議議事録(テープ起こし)からの一部抜粋です。
【・・・今、RIでは、青少年交換の根幹を揺るがすような大きなことが起こっています。日本の青少年交換委員会、あるいは全日本がひとつにまとまって対処しなければ、青少年交換はできないというような所まで来ています。(中略)それから、セクシャルハラスメントの問題に入ります。シカゴ会議の2日目のテーマ、アビュースアンドハラスメントということですが、このタイトルが初めて取り上げられたのは、2000年5月、アルゼンチンのブエノスアイレスの大会です。以来、毎回取り上げられ討論されたものの、具体的にどうするかという方向性を見いだすことはできませんでした。昨年の大阪大会のワークショップで、この問題が取り上げられて、当時のRI青少年交換委員長のジョンウィークフィールド(オーストラリアのパストガバナー)、プレスグード(RIBI、イギリスのロータリアン)、それからフリーダブリックスという南オーストラリアの大学の名誉教授のスピーチがあり、その段階で発表されたのが、2003年8月に、オーストラリアの元青少年交換学生の2人が、ABC放送という全国版のラジオのインタビューを受けて、身に起きた性的虐待のことを証言したということで、この問題が沸騰したのです。数人の発表がありまして、加害者というのは、ロータリアンのホストファザー、もうひとりはクラブの会長から辱めを受けたということです。またクリスという、彼はイギリスの27年間警察官を務めたロータリアンですが、彼が入手しているRIの報告によると、現在この問題で刑期を努めているロータリアンもいると。そのうちの一人は地区ガバナーであるということです。フリーダブリックス教授は、自分が1950年にベルギーに交換学生として派遣され、自分の受けた辱めの体験談を話され、その後自分のキャリアとして児童保護の分野に進まれて相談事の内容を細かく発表されたということです。3人の共通点は、信用そのものが虐待、信頼が悪用されている。責任あるロータリアンがその地位を利用し、交換学生をアビュースアンドハラスメントしている。この問題の95%がホストファミリーの中で起きているということです。法執行機関に通報されている例は1%にも満たない、ほとんどが泣き寝入り、自分の胸に彼ら彼女らはしまい込んでいる。また丸め込まれてしまっているということです・・・】
この議事録の内容にはショックを受けましたが、ラジオ放送ですっぱ抜かれたとはいえ、隠蔽しなかったロータリー財団の体質、ロータリアンといわれる人々がいることを知りました。 数え切れないほどある留学団体の中にあって唯一、「無犯罪証明」を取るロータリーですら、このようなことが起こっているわけです。 ということは他の団体でも同じか、あるいはそれ以上の状況であるはずなのに、ロータリー以外の留学団体は「高留連」(2013年6月4日に解散)も含め、情報公開されていないということです。 おそらくは、マイナスイメージを避けるため意図的に触れられていないのだと思われます。
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